カテゴリ: Micronaut 更新日: 2026/02/09

Micronautアプリをコマンドラインで実行する方法!gradlew runの基礎

Micronautアプリをコマンドラインで実行する方法!gradlew run の基礎
Micronautアプリをコマンドラインで実行する方法!gradlew run の基礎

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Micronautで作ったアプリを実際に動かすにはどうすればいいですか?」

先生

「Gradleを使っているプロジェクトでは、コマンドラインからgradlew runを実行すると簡単にアプリを起動できます。」

生徒

「gradlew runって具体的にどんな動きをするんですか?」

先生

「gradlew runはGradleのラッパーコマンドを使ってアプリケーションをビルドし、すぐに実行する機能です。Javaのメインクラスを起動してMicronautアプリを実行します。」

生徒

「プロジェクトディレクトリからコマンドを打つだけで動くんですか?」

先生

「そうです。プロジェクトルートに移動して./gradlew runを実行すれば、すぐにMicronautアプリが起動します。」

1. Gradle Wrapperとは

1. Gradle Wrapperとは
1. Gradle Wrapperとは

Gradle Wrapper(グラドル ラッパー)、通称gradlewは、 プロジェクトごとに決められたGradleのバージョンを自動で使ってくれる仕組みです。 そのため、パソコンにGradleを事前にインストールしていなくても、 コマンド一つでビルドや実行ができるようになります。 MicronautのようなJavaフレームワークでは、開発を始めるハードルを下げてくれる重要な存在です。

特に初心者の方がつまずきやすいのが、 「自分の環境では動くのに、他の人の環境では動かない」という問題です。 Gradle Wrapperを使えば、プロジェクト内で指定されたGradleバージョンが自動でダウンロードされるため、 開発環境の違いによるトラブルを大幅に減らすことができます。 Micronautプロジェクトでgradlewが標準採用されている理由も、ここにあります。

実際にプロジェクトのルートディレクトリを見ると、次のようなファイルが配置されています。 これらがGradle Wrapperを構成する基本ファイルです。


gradlew
gradlew.bat
gradle/wrapper/gradle-wrapper.properties

MacやLinuxでは./gradlew、Windowsではgradlew.batを使ってコマンドを実行します。 例えば、ビルドやアプリの起動を行う際も、Gradle本体ではなくこのgradlewを使うのが基本です。 「プロジェクトは必ずgradlew経由で操作する」と覚えておくと、Micronaut開発がスムーズになります。

2. gradlew runの基本的な使い方

2. gradlew runの基本的な使い方
2. gradlew runの基本的な使い方

Micronautアプリをコマンドラインから起動するときは、まずプロジェクトのルートディレクトリに移動します。 ルートディレクトリとは、先ほど出てきた「gradlew」や「build.gradle」などが置かれている場所のことです。 その場所でgradlew runを実行すると、アプリが自動でビルドされ、そのまま起動まで進みます。 「作る → 動かす」を一回の操作でできるのが、このコマンドの分かりやすいポイントです。


./gradlew run

Windows環境では、実行ファイル名が異なるため次のように入力します。 どちらも意味は同じで、Micronautアプリを起動するための基本操作として覚えておくと便利です。


gradlew.bat run

gradlew runを実行すると、Gradleが依存関係のダウンロード → コンパイル → 実行を順番に行います。 つまり、最初は少し時間がかかっても、二回目以降は早く起動しやすくなります。 もし「コマンドが見つからない」と表示された場合は、ルートディレクトリにいるかどうか、 そしてMacやLinuxでは先頭に./を付けているかを確認してみてください。

さらに初心者向けの確認方法として、起動コマンドに--infoを付けると、 「どこまで処理が進んでいるか」を少し詳しく表示できます。 エラーの原因を探すときにも役立つので、困ったときの選択肢として覚えておくと安心です。


./gradlew run --info

3. 実行時のログと出力

3. 実行時のログと出力
3. 実行時のログと出力

gradlew runを実行すると、Gradleはまずプロジェクトをビルドし、そのあとMicronautアプリケーションのメインクラスを起動します。 起動中はターミナルにログが流れますが、ここを見れば「いま何が起きているか」「どこまで進んだか」が分かります。 初心者の方は、まずエラーが出ていないかと、最後にServer runningのような起動完了のメッセージが出ているかを確認するのがコツです。


> Task :run
INFO  io.micronaut.runtime.Micronaut - Startup completed in 500ms
INFO  io.micronaut.runtime.Micronaut - Server running at http://localhost:8080

例えば上のログでは、「Task :run」が実行され、起動にかかった時間が表示され、最後にhttp://localhost:8080でサーバーが動いていることが分かります。 このURLが出たら、ブラウザでアクセスして動作確認できる状態です。 逆に、途中で赤い文字(エラー)が出て止まった場合は、エラーメッセージの直前にある行が原因の手がかりになります。

ログをもう少し丁寧に確認したいときは、起動コマンドに--infoを付ける方法もあります。 どの処理で時間がかかっているか、依存関係の解決が進んでいるかなどが分かりやすくなるので、トラブル時に役立ちます。


./gradlew run --info

まずは「起動できたかどうか」をログで判断できるようになるだけで、Micronautの学習がかなり楽になります。 慣れてきたら、起動時間や表示されるURL、エラーの出方を見比べて、違いを掴んでいきましょう。

4. 実行時に引数を渡す方法

4. 実行時に引数を渡す方法
4. 実行時に引数を渡す方法

gradlew runは、ただ起動するだけでなく、起動時の設定をコマンドラインから渡して実行することもできます。 「ポート番号を変えたい」「環境に合わせて動きを少し変えたい」というときに便利で、設定ファイルを書き換えずに試せるのがポイントです。 まずは引数=起動時の追加指示くらいの感覚で覚えておくと、難しく感じにくくなります。

Micronautでは、次のように--argsオプションを使って引数を渡します。 これは「アプリに渡す引数をまとめて指定する」ための書き方で、開発中の動作確認でよく使われます。


./gradlew run --args='--server.port=9090'

この例では、Micronautアプリケーションのサーバーポートをデフォルトの8080から9090に変更しています。 実行後のログに「Server running at http://localhost:9090」のように出れば成功です。 もしすでに別のアプリが8080を使っていて起動できない場合でも、ポートを変えるだけで回避できるので、初心者の方ほど覚えておくと助かります。

もうひとつ、よくある使い方として「複数の引数をまとめて渡す」ケースがあります。 例えばポート変更に加えて、起動時に特定の環境を指定したいときは、スペース区切りで引数を並べます。 まずは一つずつ試して、動きの違いを確認するのがおすすめです。


./gradlew run --args='--server.port=9090 --micronaut.environments=dev'

引数を使うと「設定をちょっと変えてすぐ試す」がやりやすくなり、動作確認やデバッグのスピードが上がります。 設定ファイルを触る前の“お試し”としても使えるので、gradlew runに慣れてきたらぜひ活用してみてください。

5. サンプルコードで確認する

5. サンプルコードで確認する
5. サンプルコードで確認する

以下は、簡単なMicronautアプリケーションのメインクラスの例です。gradlew runを使うと、このクラスが起動します。


package example.micronaut;

import io.micronaut.runtime.Micronaut;

public class Application {
    public static void main(String[] args) {
        Micronaut.run(Application.class, args);
    }
}

Micronaut.runメソッドが呼ばれることで、DIコンテナやHTTPサーバーなどが初期化され、アプリケーションが稼働を開始します。

6. 注意点とベストプラクティス

6. 注意点とベストプラクティス
6. 注意点とベストプラクティス

gradlew runでMicronautアプリを実行する際は、事前に依存関係が正しく解決されていることを確認してください。また、開発中は--argsオプションを活用して設定値を切り替えたり、ログレベルを変更することで効率よくデバッグできます。ビルドや実行に失敗した場合は、ターミナルのエラーメッセージを読み解き、必要に応じてGradleのクリーンコマンド./gradlew cleanを使用すると解決することが多いです。

まとめ

まとめ
まとめ

この記事で押さえておきたいポイント

この記事では、Micronautアプリをコマンドラインから実行するための基本として、 gradlew run の使い方を中心に解説してきました。 Micronautは軽量で高速なフレームワークですが、その良さを実感するためには、 「どうやって起動するのか」「何が裏で動いているのか」を理解することがとても大切です。

gradlew runは、単にアプリを起動するだけのコマンドではありません。 Gradle Wrapperを通じて、依存関係の確認、ソースコードのコンパイル、 そしてMicronautアプリケーションの起動までを一括で行ってくれます。 そのため、JavaやMicronautにまだ慣れていない初心者の方でも、 「コマンドを一つ実行するだけでアプリが動く」という成功体験を得やすいのが特徴です。

また、実行時に表示されるログを確認することで、 サーバーが正しく起動したか、どのポートで待ち受けているかなど、 実行状態を把握できる点も重要です。 ログを読む習慣を早い段階で身につけておくと、 後々エラー対応やデバッグを行う際に大きな助けになります。

コマンドライン実行の理解を深める

gradlew runに --args オプションを付けることで、 実行時に設定を変更できる点も大きなメリットです。 ポート番号や各種設定値をコードを書き換えずに切り替えられるため、 開発中の試行錯誤が非常にスムーズになります。 MicronautとGradleを組み合わせた開発では、 この「コマンドラインから柔軟に操作できる感覚」をつかむことが重要です。

さらに、gradlewはGradle Wrapperであるため、 自分の環境にGradleを個別にインストールしていなくても動作します。 これはチーム開発や学習環境において非常に大きな利点で、 「環境差分による動かない問題」を避けることにもつながります。 Micronautアプリを安定して実行する第一歩として、 gradlew runの仕組みを理解しておく価値は十分にあります。

簡単な実行イメージの再確認

実際の開発では、以下のような流れでMicronautアプリを起動するケースが多くなります。 初心者の方は、まずこの一連の流れを体で覚えることを意識してみてください。


# プロジェクトのルートディレクトリで実行
./gradlew run

このコマンドを実行すると、ビルドと同時にアプリケーションが起動し、 ターミナルには起動ログが表示されます。 ブラウザで表示されたURLにアクセスしてレスポンスが返ってくれば、 Micronautアプリが正しく動作している証拠です。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「gradlew runって、ただ起動するだけだと思っていましたが、 ビルドから実行まで全部まとめてやってくれているんですね。」

先生

「その通りです。MicronautとGradleを組み合わせることで、 開発者は細かい作業を意識せずに、アプリの動作確認に集中できます。」

生徒

「ログを見ることで、ちゃんと起動したかどうかも分かるのが安心ですね。 エラーが出ても、まずはログを見れば良さそうだと感じました。」

先生

「それはとても大事な気づきです。 Micronautに限らず、サーバーサイド開発ではログを読む力が成長を左右します。」

生徒

「次は引数を変えたり、設定を少しずつ調整しながら実行してみたいです。 コマンドライン操作が前より怖くなくなりました。」

先生

「その感覚がとても大切です。 gradlew runを使いこなせるようになると、 Micronautアプリの理解も一気に深まりますよ。」

以上が今回のまとめです。 Micronautアプリをコマンドラインで実行する基本として、 gradlew runの仕組みと使い方を理解できれば、 今後の開発や学習が格段にスムーズになります。 まずは何度も実行して、起動とログ確認に慣れていきましょう。

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