カテゴリ: Micronaut 更新日: 2026/01/24

Micronautで設定値をDIする方法!@Valueの基本と活用例を初心者向けに徹底解説

Micronautで設定値をDIする方法!@Valueの基本と活用例
Micronautで設定値をDIする方法!@Valueの基本と活用例

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「MicronautでデータベースのURLやポート番号って、どこに書いてどうやって使うんですか?」

先生

「Micronautでは設定ファイルに値を書いて、それをDIでクラスに注入できます。そのときによく使われるのが@Valueです。」

生徒

「設定ファイルの値をそのままJavaクラスで使えるんですか?」

先生

「はい。@Valueを使えば、設定値をフィールドやコンストラクタにそのまま注入できます。では、基本から順番に見ていきましょう。」

1. Micronautにおける設定値とDIの考え方

1. Micronautにおける設定値とDIの考え方
1. Micronautにおける設定値とDIの考え方

Micronautでは、アプリケーションの設定値を外部ファイルで管理し、それをDIコンテナを通して各クラスに注入する設計が基本になっています。 これは、Javaプログラミングにおいて設定と処理を分離するための重要な考え方です。

例えば、ポート番号、アプリケーション名、データベース接続情報などをJavaコードに直接書いてしまうと、 環境が変わるたびにコードを修正する必要が出てきます。 Micronautでは、こうした値を設定ファイルにまとめ、必要な場所でDIすることで保守性を高めます。

その中心となる仕組みが、MicronautのDIコンテナと@Valueアノテーションです。 @Valueを使うことで、設定ファイルに定義した値を簡単にJavaクラスへ注入できます。

2. 設定ファイルの基本構造

2. 設定ファイルの基本構造
2. 設定ファイルの基本構造

Micronautでは、主にapplication.ymlまたはapplication.propertiesという設定ファイルを使います。 初心者の方には、階層構造が分かりやすいYAML形式がよく使われます。

設定ファイルは、アプリケーションの起動時に読み込まれ、DIコンテナに登録されます。 これにより、設定値をBeanとして扱えるようになります。


micronaut:
  application:
    name: sample-app

app:
  message: Hello Micronaut
  timeout: 30

この例では、アプリケーション名と、独自に定義したメッセージやタイムアウト値を設定しています。 これらの値をJavaクラスで利用するために、次に@Valueを使います。

3. @Valueを使った基本的な設定値注入

3. @Valueを使った基本的な設定値注入
3. @Valueを使った基本的な設定値注入

@Valueは、設定ファイルに定義された値をDIするためのアノテーションです。 フィールドに付与するだけで、指定したキーの値が自動的に注入されます。


import io.micronaut.context.annotation.Value;
import jakarta.inject.Singleton;

@Singleton
public class MessageService {

    @Value("${app.message}")
    private String message;

    public String getMessage() {
        return message;
    }
}

この例では、application.ymlapp.messageに設定した値が、 messageフィールドに注入されます。 プレースホルダ形式でキーを指定する点がポイントです。

MicronautのDIはコンパイル時に解析されるため、実行時のオーバーヘッドが少なく、 高速な起動と軽量なメモリ使用を実現しています。

4. コンストラクタインジェクションでの@Value活用

4. コンストラクタインジェクションでの@Value活用
4. コンストラクタインジェクションでの@Value活用

フィールドインジェクションだけでなく、コンストラクタを使って設定値を受け取ることもできます。 コンストラクタインジェクションは、依存関係が明確になるため、設計として好まれることが多い方法です。


import io.micronaut.context.annotation.Value;
import jakarta.inject.Singleton;

@Singleton
public class TimeoutService {

    private final int timeout;

    public TimeoutService(@Value("${app.timeout}") int timeout) {
        this.timeout = timeout;
    }

    public int getTimeout() {
        return timeout;
    }
}

このように書くことで、設定値が必ずコンストラクタ経由で渡されるため、 初期化漏れを防ぎやすくなります。 Java初心者の方にも、オブジェクト生成の流れが理解しやすい書き方です。

5. デフォルト値を指定する方法

5. デフォルト値を指定する方法
5. デフォルト値を指定する方法

設定ファイルに値が存在しない場合でも、アプリケーションを安全に動かしたい場面があります。 そのような場合は、@Valueでデフォルト値を指定できます。


import io.micronaut.context.annotation.Value;
import jakarta.inject.Singleton;

@Singleton
public class DefaultValueService {

    @Value("${app.retry-count:3}")
    private int retryCount;

    public int getRetryCount() {
        return retryCount;
    }
}

この例では、app.retry-countが設定ファイルに存在しない場合、 自動的に数値の三が使われます。 設定漏れによるエラーを防ぐうえで、非常に実用的な機能です。

6. @Valueを使う際の注意点と設計の考え方

6. @Valueを使う際の注意点と設計の考え方
6. @Valueを使う際の注意点と設計の考え方

@Valueは便利ですが、多用しすぎるとクラスが設定に強く依存してしまいます。 小規模な設定値や単純な文字列には向いていますが、 設定項目が増えてきた場合は、役割ごとに整理する意識が大切です。

Micronautでは、設定値をDIする仕組みが充実しているため、 設定ファイルとJavaクラスの責務を意識することで、読みやすく保守しやすいコードになります。 初心者の段階では、まず@Valueで基本を理解することが重要です。

本記事で紹介した内容を押さえることで、 MicronautにおけるDIと設定管理の基礎が自然と身につくようになります。

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