カテゴリ: Java 更新日: 2026/02/08

Javaのコーディング規約入門!読みやすいコードを書くための基本ルールを解説

Javaのコーディング規約入門!読みやすいコードを書くための基本ルールを解説
Javaのコーディング規約入門!読みやすいコードを書くための基本ルールを解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Javaの勉強を始めたのですが、自分の書いたコードがなんだか読みづらくて。プログラムは動くのですが、もっと綺麗に書くコツはありますか?」

先生

「それは素晴らしい視点ですね!プログラミングでは、動くことと同じくらい『読みやすさ』が大切です。そのための共通のルールを『コーディング規約』と呼びます。」

生徒

「コーディング規約ですか?具体的にどんな決まりがあるのか知りたいです!」

先生

「クラス名や変数名の付け方、インデントの入れ方など、世界中の開発者が推奨している基本ルールがあります。一緒に詳しく見ていきましょう!」

1. コーディング規約はなぜ必要なのか

1. コーディング規約はなぜ必要なのか
1. コーディング規約はなぜ必要なのか

Javaのプログラミングにおいて、コーディング規約を守ることは非常に重要です。なぜなら、プログラムは一度書いて終わりではなく、後から自分や他の人が読み返して修正や機能追加を行う「保守」という作業が発生するからです。規約がバラバラだと、コードの意味を理解するのに時間がかかり、思わぬバグを生む原因にもなります。標準的な命名規則や記述形式に従うことで、チーム開発での効率が劇的に向上し、誰が見ても意図が伝わる「美しいコード」になります。初心者の方は、まずJavaの標準的な作法を身につけることから始めましょう。

2. クラス名の命名規則と大文字小文字の使い分け

2. クラス名の命名規則と大文字小文字の使い分け
2. クラス名の命名規則と大文字小文字の使い分け

Javaには「命名規則」という、名前の付け方に関する明確なルールがあります。まず、クラス名についてですが、Javaでは必ず大文字から始める「アッパーキャメルケース(PascalCase)」を使用します。例えば、単語の区切りごとに大文字を使います。これにより、そのコードがクラスなのか変数なのかが一目で判断できるようになります。また、名前は名詞にすることが一般的です。適当なアルファベット一文字などではなく、そのクラスが何をするものなのかを具体的に表す名前にしましょう。


// 良い例:アッパーキャメルケースを使用
public class UserProfileManager {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("クラス名は必ず大文字から始めます。");
    }
}

// 悪い例:小文字から始めている
// public class userProfileManager { }

3. 変数名とメソッド名の基本ルール

3. 変数名とメソッド名の基本ルール
3. 変数名とメソッド名の基本ルール

変数名やメソッド名には、最初の単語を小文字から始め、次の単語の先頭を大文字にする「ローワーキャメルケース」を使います。メソッド名は「動作」を表すため、動詞から始めるのが一般的です。例えば、データを取得するなら「getData」、名前を設定するなら「setName」といった具合です。変数名も、何が格納されているのかが想像できる具体的な名前にします。`int n;` よりも `int userCount;` の方が、後でコードを読み返した時に混乱しません。短さよりも分かりやすさを優先しましょう。


public class VariableNamingExample {
    public static void main(String[] args) {
        // 変数名は小文字から開始
        int studentScore = 95;
        String userName = "田中太郎";

        System.out.println(userName + "さんの点数は" + studentScore + "点です。");
    }

    // メソッド名は動詞+名詞のキャメルケース
    public static void calculateTotalAmount() {
        // 処理内容
    }
}

4. 定数の定義と全て大文字の表記法

4. 定数の定義と全て大文字の表記法
4. 定数の定義と全て大文字の表記法

プログラムの中で値が変わることのない「定数」を定義する場合は、通常の変数とは異なるルールを適用します。すべての文字を大文字で書き、単語の間をアンダースコア(_)で繋ぐ「スネークケース」を使用します。これにより、一目で「これは書き換え不可の定数である」ということが伝わります。Javaでは `static final` 修飾子を付けて定義することが一般的です。消費税率や最大接続数など、プログラム全体で共通して使う固定値はこのルールに従いましょう。


public class ConstantExample {
    // 定数は全て大文字、区切りはアンダースコア
    public static final double TAX_RATE = 0.10;
    public static final int MAX_LOGIN_ATTEMPTS = 5;

    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("現在の税率は: " + TAX_RATE);
    }
}

5. インデントと波括弧の正しい配置

5. インデントと波括弧の正しい配置
5. インデントと波括弧の正しい配置

コードの読みやすさを左右する最大の要因は「インデント(字下げ)」です。Javaでは一般的に半角スペース4つ分、またはタブ1つ分を使用して階層構造を表現します。波括弧 `{ }` の配置についても、開始括弧は行の末尾に置き、終了括弧は独立した行にするのがJavaの標準的なスタイルです。インデントが崩れていると、どの処理がどのブロックに属しているのかが分からなくなり、論理的なエラーを見落としやすくなります。開発ツール(EclipseやIntelliJ IDEA)の自動整形機能も活用しましょう。


public class IndentRules {
    public static void main(String[] args) {
        boolean isRunning = true;

        if (isRunning) {
            // インデントを揃えることで読みやすくなる
            System.out.println("プログラム実行中です。");
            for (int i = 0; i < 3; i++) {
                System.out.println("繰り返し回数: " + i);
            }
        }
    }
}

プログラム実行中です。
繰り返し回数: 0
繰り返し回数: 1
繰り返し回数: 2

6. コメントの適切な使い分けと書き方

6. コメントの適切な使い分けと書き方
6. コメントの適切な使い分けと書き方

コードの意図を説明するためにコメントは欠かせません。Javaには主に3種類のコメントがあります。行単位の `//`、複数行の `/* */`、そしてAPIドキュメントを作成するための `/** */`(JavaDoc)です。初心者のうちは、何でもコメントに書きがちですが、「何をしているか」ではなく「なぜそうしているのか」という意図を重点的に書くのがコツです。コード自体が分かりやすければ、過剰なコメントは不要になります。メンテナンス性の高いコードとは、コメントがなくてもある程度内容が理解できる自明なコードのことです。

7. パッケージ名の命名とディレクトリ構造

7. パッケージ名の命名とディレクトリ構造
7. パッケージ名の命名とディレクトリ構造

Javaのプロジェクトが大きくなると、クラスを分類するために「パッケージ」を使います。パッケージ名はすべて小文字で書くのが原則です。一般的には、所有するドメイン名を逆順にしたもの(例:jp.co.example.project)を使用することで、世界中の他のクラスと名前が衝突するのを防ぎます。パッケージは物理的なフォルダ階層と一致させる必要があります。整理整頓されたフォルダ構造は、大規模なシステム開発において非常に重要な役割を果たします。関連する機能ごとにパッケージを分ける癖をつけましょう。

8. マジックナンバーを避けるべき理由

8. マジックナンバーを避けるべき理由
8. マジックナンバーを避けるべき理由

プログラムの中に直接 `100` や `1.08` といった数値を書き込むことを「マジックナンバー」と呼びます。これはコーディング規約上、避けるべき習慣です。なぜなら、その数字が何を意味しているのか、後から見た人が判断できないからです。マジックナンバーは、前述した「定数」として定義し、名前を付けて管理しましょう。例えば `if (age >= 20)` と書くよりも、定数 `ADULT_AGE` を使って `if (age >= ADULT_AGE)` と書いた方が、条件式の意味が明確になり、仕様変更の際も一箇所の修正で済みます。

9. 空行の使いどころとコードの密度

9. 空行の使いどころとコードの密度
9. 空行の使いどころとコードの密度

読みやすいコードは、適度な「余白」があります。メソッド同士の間や、処理のまとまりごとに空行を入れることで、コードの密度を下げ、読み手の負担を減らすことができます。小説に段落があるように、プログラムにも論理的な区切りが必要です。ただし、空行が多すぎても逆効果ですので、変数宣言の部分、計算処理の部分、出力処理の部分といった具合に、意味のあるカタマリごとに一行空ける程度が最もバランスが良いとされています。視覚的なリズムを整えることも、プログラミングの技術の一つです。

10. Java公式やGoogleの規約を参考にしよう

10. Java公式やGoogleの規約を参考にしよう
10. Java公式やGoogleの規約を参考にしよう

Javaには、Oracle社が提供する公式のコード規則や、Googleが公開している「Google Java Style Guide」など、世界中で広く認められているガイドラインが存在します。これらはプロのエンジニアが長年の経験から導き出した「最も効率的でバグが起きにくい書き方」の集大成です。最初からすべてを覚える必要はありませんが、何か書き方に迷った時はこれらのドキュメントを参照する習慣をつけると、自然とプロレベルのコードが書けるようになります。良い習慣は、上達への最短ルートです。

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